今回も,将来の監督を考える「監督未来予想図2」を書いてみます。

今回は,埼玉西武ライオンズ編です。

頭の中,もしくはこちらの動画でドリカムの『未来予想図Ⅱ』を流してください(2022年1月20日アクセス)。


それでは,最後までよろしくお願い致します。


以前投稿した「監督未来予想図 埼玉西武ライオンズ編」では,西武の将来の監督についてこのように考えました。


基本的には,1990年代,2000年代の優勝メンバー


西武は1990年代前半に,森祇晶監督によって黄金時代を築きました。

その後も95年,97年,98年,2002年,04年,08年に優勝することができました。

04年は伊東勤,08年は渡辺久信(ナベQ)と,黄金時代のメンバーが監督となったのです。

その後も現監督の辻発彦をはじめ,黄金時代のメンバーが監督になることが多いのです。

さすがに黄金時代のメンバーは,もはや皆が還暦に入る年ごろになってきました。

次はその後の優勝メンバーが,監督を受け継いでいくと思うのです。

そのように考えて,このような結論を出したのです。

なお,辻については「監督学 辻発彦編」と「監督学 辻発彦編 続編」をクリックしてご覧ください。


また,西武は基本的にOBから監督を選んでいます。

ただし,巨人のように純血にこだわっておらず,むしろ他球団でプレー経験のある野球人から選んでいるように思います。

現在GMを務めている渡辺久信も,現役時代は西武以外でヤクルト,台湾でプレーしたことがあります。

現監督である辻も,西武以外にヤクルトでプレーし,いろいろなところでコーチを務めました。

このように,西武は他球団でプレーしたことのあるOBから監督を選んでいることを続けているのです。

コーチでも西武でプレーしたことのある野球人を積極的に集めています。

他球団での経験値や血を積極的に入れたいという,球団の方針からでしょうか?

思えば,森も巨人OBで,西武でのプレー経験は全くないのです。

そのような歴史もあることから,西武の監督選びは生え抜きにこだわってないのかもしれません。


では,西武の将来の監督は誰だと考えられるでしょうか?

2022年現在,次期監督として有力と考えられるのは松井稼頭央です。

19年から二軍監督を務め,22年から一軍ヘッドコーチを務めます。

3年間二軍を率いてきた後,今度は辻の参謀のポジションを務めることになります。

もしかして,22年シーズンは稼頭央に采配の練習をさせるのかもしれません。

稼頭央の好きなようにさせて,辻が責任をとるという形です。

そうして監督としてのリハーサルをさせて,やがて監督にするという流れです。

そのために,一軍ヘッドに配置転換したのではないかと私は思うのです。


稼頭央は西武でプレーを始め,04年からMLBでプレーします。

11年から楽天でプレーして,18年に西武に復帰しました。

西武OBであり,他球団でプレーしたこともあります。

名将の下でということなら,楽天時代に星野仙一の下で優勝・日本一となりました。

そのスピリットを注入ということも期待できるのではないでしょうか?

西武の監督選びの「条件」に合致しており,段階を踏ませています。

次期監督有力候補と思われてもおかしくないのではないでしょうか?


もしも西武が本当に稼頭央を次期監督にすると考えているのなら,22年シーズンで注意することがあります。

それは,辻と稼頭央が共に辞任する可能性があるということです。

21年シーズン,西武は最下位となりました。

一度は辻が辞任という報道が出たものの,球団の要請もあって続投となりました。

もしも22年シーズンも不振となれば,今度こそ本当に辞任ということもあるのかもしれません。

その時,成績不振の責任をとるということで,参謀の稼頭央も辞任ということもあり得るのです。

こうなってしまいますと,球団の監督選びのプランは破綻ということになります。

本当に稼頭央を監督にする計画があるのなら,これが起こることを念頭に入れるべきではないかと思います。

この流れは,19年のヤクルトであったことではないでしょうか?

この年ヤクルトは最下位となり,小川淳司監督は辞任しました。

同時に,ヘッドコーチの宮本慎也も責任をとって辞任したのです。

球団が宮本を次期監督にしたかったのなら,これで監督選びは白紙となったことになります。

これと同じことが,22年の西武でもあり得るのかもしれないと思うのです。


では,稼頭央以外にどのような監督候補が考えられるのでしょうか?

22年の首脳陣を見ますと,楽天で監督を務めたことのある平石洋介がいるのです。

楽天以外でもホークスでコーチを務めたことがあります。

万が一,稼頭央の計画が破談となったらあり得るのかもしれません。

まあ,PL学園つながりで共に辞任もあり得そうですけどね,

他には二軍野手総合コーチの田邊徳雄も,14年途中から16年まで西武で監督を務めたことあります。

もしもの時は,再任もあるのでしょうか?

22年の西武首脳陣にはOBがたくさんいるので,実は誰もが監督候補と言えるのかもしれません。

22年の二軍監督は西口文也なので,そこから一軍に上げる可能性もあるのかもしれません。

現にナベQは西武で,辻は中日で二軍監督を務めたことがあります。

その流れをフロントが重視しているのなら,西口を監督というのもあり得るのかもしれません。

実現すれば,久々の生え抜き監督ということになりますけどね。


というように,22年現在西武には多くの監督候補がいるように思います。

豊田清小関竜也赤田将吾もあり得るのかもしれません。

いずれも他球団でのプレー経験があり,視野は広く持っていると思います。

候補はたくさんいるように思いますけど,肝心なのは次の点です。


監督選考において,フロントが何を最も重視しているのか?



「二軍監督からすくい上げること」,「他球団のどこでプレーしていたのか」など,監督選びで重視してそうな点はいろいろ考えられます。

現にGMを務めているナベQは,いずれにも該当しているのです。

二軍監督を務めたことがあり,西武以外ではヤクルトで野村克也の下でプレーしていました。

そのような経緯で監督になったナベQだからこそ,そうしたことを重視して次の監督を選ぶのかもしれません。

実際,辻は森やノムさんと多くの名将と関わった「教材」が揃っています。

そこをナベQをはじめフロントが買って,監督に選んだのかもしれません。

その選考基準がはっきり出るのは,次の監督が分かった時ではないかと思います。


以上を踏まえまして,西武の将来の監督で考えられるのは次のことです。

1990年代か2000年代の優勝経験のあるOBで,フロントが何を重視して選ぶのか次第

黄金時代とまではいかずとも,西武は2000年代でも3度優勝しています。

その中から選ぶということは間違いないかなと思います。

あとはGMのナベQをはじめ,フロントが監督選びで何を重視しているか次第ということですね。

二軍監督からすくい上げること,西武以外でプレーしたことがある人,他球団で名将の下でプレーした人。

いろいろな選考基準がありそうに思えるのです。

その中で,何を最も重視して今後選んでいくのでしょうか?

その選考基準によっては,誰も考え付かなかった野球人が監督になるのかもしれません。

本当にこれらの選考基準があるとすれば,今後もある程度は方針が大きくずれるということはないと思います。

これらの条件にも合致しているということも踏まえて,次は稼頭央で行くのではと思うのです。


これからの西武は,黄金時代のDNAをどのように残すのかが課題となります。

22年段階では辻が直接伝えることはできても,もう黄金時代のメンバーが監督という可能性は低いと思います。

これからの監督が,どのようにして黄金時代を引き継ぐのでしょうか?

それがこれからの監督で見えるのかもしれません。



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